マイホームは、ご家族の歴史と共に、長い年月を過ごしていく大切なパートナーです。 家づくりを考えるとき、誰もが「この快適さが、ずっと続いてほしい」と願いますよね。
デザインや間取りはもちろん重要ですが、実は**「将来のメンテナンスのしやすさ」**を設計段階でどれだけ考えられているかが、10年後、20年後の暮らしの快適さと、予期せぬ出費を抑えるための鍵となります。
今回は、私たち株式会社アドホームが、家を「建てて終わり」にしない、将来まで見据えたメンテナンスが楽になる家づくりのポイントをご紹介します。
Part 1: 神戸の気候に備える、賢い「外装材」の選び方
家は常に、雨風や紫外線にさらされています。特に神戸・阪神間エリアでは、海からの潮風や強い日差しへの配慮が、外観の美しさと耐久性を保つ上で欠かせません。
● 外壁:目先のコストより「高耐久」が、結果的にお得に
一般的なサイディングは10年〜15年でシーリング(コーキング)の打ち替えや再塗装が必要になる場合があります。一方で、初期費用は少し上がりますが、タイルや高耐久のシーリング、塗り替えサイクルが長い外壁材を選べば、30年間のメンテナンス費用を大幅に削減できる可能性があります。
● 屋根:軽くて、錆びにくいことが重要
屋根は家を守る傘の役割。ガルバリウム鋼板などの軽量で錆びにくく、耐久性の高い素材を選ぶことで、地震の際の揺れを軽減する効果も期待でき、塗り替えなどのメンテナンス頻度も抑えられます。
● 軒(のき):家を守る「帽子のつば」は深く
軒を深く出すことで、外壁に直接当たる雨や紫外線を減らし、壁の劣化や汚れを防いでくれます。昔ながらの日本の知恵ですが、家の寿命を延ばす上で非常に効果的です。
Part 2: 設計のひと工夫が、未来のメンテナンスを楽にする
見た目のデザインだけでなく、将来のメンテナンスのしやすさまで考え抜かれているのが、プロの設計です。
● シンプルな「家の形」
複雑な形状の家はおしゃれに見えますが、凹凸が多いほど雨漏りのリスクが高まり、外壁の面積も増えるため、将来の塗装費用などが割高になる傾向があります。シンプルな箱型の家は、構造的に強く、メンテナンスコストも抑えやすいというメリットがあります。
● 設備の「配置」
給湯器やエアコンの室外機など、将来的に交換が必要になる設備は、点検や交換作業がしやすい場所に配置することが大切です。見栄えを気にして狭い場所に押し込むと、いざという時に余計な工事費用がかかってしまうこともあります。
Part 3: 日々の「お掃除」が楽になる、室内の工夫
日々の暮らしの中で、最も手間がかかるのが室内のお手入れ。ここにも、設計段階でできる工夫がたくさんあります。
● 床材・壁紙:デザイン+「掃除のしやすさ」で選ぶ
無垢材の床は肌触りが良いですが、定期的なワックスがけが必要な場合も。一方で、傷や汚れに強いコーティングが施されたフローリングはお手入れが簡単です。壁紙も、汚れ防止や抗菌機能がついたものを選ぶと、キッチンや洗面所などを清潔に保ちやすくなります。
● 水回り:カビにくい素材と、シンプルなデザイン
湿気がこもりやすい浴室や洗面所は、防カビ性能の高い壁材や、継ぎ目が少なく掃除のしやすいユニットバス、洗面台を選ぶのがおすすめです。
● 換気計画:家の健康を守る「呼吸」
家全体の空気をよどみなく循環させる正しい換気計画は、結露やカビの発生を抑制し、家そのものの寿命を延ばす上で最も重要な要素の一つです。
まとめ:本当の「良い家」は、建てた後もずっと家族に寄り添う
家づくりは、ご家族の未来を設計することです。 だからこそ私たちは、デザインの美しさや建築時のコストだけでなく、**「ライフサイクルコスト(建物の生涯費用)」**という長期的な視点を大切にしています。
建てた後も定期的な点検などを通じて、お客様の大切な住まいを一緒に見守り続けること。それが、この神戸の地で家づくりを担う私たちの責任だと考えています。
将来のメンテナンスまで考えた、賢い家づくりについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。