1995年1月17日、あの朝を、私たちは忘れることができません。 神戸で暮らし、この街で家づくりに携わる者として、「家族の命を守る住まい」をご提供することは、私たちの絶対的な使命です。
家づくりを考えるとき、間取りやデザイン、設備のことに心が躍ります。それはとても素晴らしいことです。しかし、そのすべての土台となる**「家の強さ=耐震性能」**について、少しだけ足を止めて考えてみませんか?
この記事では、「耐震等級」という言葉の本当の意味と、それが皆様の暮らしや財産、そして将来の「お金」にどう関わってくるのかを、まっすぐにお伝えします。
Part 1: 「耐震等級3」がなぜ必要なのか? “建築基準法ギリギリ” と “消防署レベル” の違い
まず、建物の強さを示す「耐震等級」には、3つのレベルがあることをご存知でしょうか。
・耐震等級1: 建築基準法で定められた、最低限の耐震性能。
・耐震等級2: 等級1の 1.25倍 の強さ。学校や病院などの公共施設レベル。
・耐震等級3: 等級1の 1.5倍 の強さ。防災の拠点となる消防署や警察署レベル。
建築基準法の「等級1」は、「震度6強〜7の地震で、即時に倒壊・崩壊はしない」という基準です。しかし、これは「無傷」を保証するものではありません。建物は大きく損傷し、大規模な修繕が必要になったり、住み続けられなくなったりする可能性があるのです。
私たちは、万が一の巨大地震の後も、大切な家族と財産を守り、安心してその家に住み続けられることが本当の「安心」だと考えます。だからこそ、防災の拠点と同じレベルである**「耐震等級3」**を目指すことが、これからの家づくりでは不可欠なのです。
Part 2: 高い耐震性能が、家計にもたらす3つの「経済的メリット」
「耐震等級3」は、家族の安全を守るための「投資」です。そして、その投資は、将来の家計を助ける経済的なメリットにも繋がります。
1. 住宅ローン金利が優遇される
耐震等級が高い住宅は、倒壊リスクが低いと評価されるため、【フラット35】Sなどの住宅ローンで、一定期間の金利引き下げといった優遇を受けられる場合があります。
2. 地震保険料が大幅に割引される
地震保険の保険料は、耐震等級に応じて割引が適用されます。耐震等級3の場合、その割引率は最大50%。これは非常に大きなメリットです。保険料という継続的なコストを、家の性能によって抑えることができます。
3. “見えないコスト” を削減できる
これが最も重要なメリットかもしれません。万が一、大地震に見舞われた際、家の損傷が軽微で済めば、高額な修繕費用や、建て替え費用はかかりません。避難中の仮住まいの費用や、引越しの手間も不要です。目先の建築コストだけでなく、生涯にわたって家族を守り、予期せぬ出費を防ぐこと。それが、高性能な住宅の持つ真の経済合理性です。
Part 3: これからの家づくりの「新常識」と、アドホームの約束
2025年4月からは、建築基準法が改正され、原則として全ての新築建物に高い省エネ性能が求められます。それに伴い、構造の安全性の確認もより重要視されるようになり、高い耐震性能を持つことが、いわば「当たり前」の時代になります。
私たち株式会社アドホームは、この国の動きに先んじて、標準仕様として**「耐震等級3」**の家づくりを徹底しています。
もちろん、耐震性能を高めれば、その分のコストはかかります。私たちは、お客様のご予算とご要望に真摯に向き合いながらも、ご家族の安全に関わるこの部分の重要性については、正直に、そして何度でもお伝えします。
何十年先も、この神戸の地で、ご家族が笑顔で「ただいま」と帰ってくる。その当たり前の日常を守り抜くこと。それが、私たちにできる最大の地域貢献だと信じているからです。
まとめ:最高の家づくりは、最高の「安心」から始まる
家づくりは、家族の未来をつくる、一生に一度の大きなプロジェクトです。 その第一歩として、すべての土台となる「安心のカタチ=耐震性能」について、考えてみませんか。
アドホームでは、私たちが建てる家の強さの秘密や、構造について詳しくご説明する機会も設けています。ぜひお気軽にお声がけください。